【解説】タップダンス用語 (動画あり)
タップダンス用語について、今までのレッスンで教えてもらったものや、
海外書籍で知ったものなどをご紹介します。
ただ、実際のレッスンでは先生によって呼び方が違ったり、
そもそも用語を使わずリズムなどを口ずさんだりすることが多いです。
なのでステップの名前は知らなくても問題ないです。大体知らない内にやってますので(笑)
僕の独断と偏見で、レッスン中によく聞くステップには〇をつけています。
※7/1追記 ステップ名をクリックすると動画が見れるようになりました!
タップダンス関連の用語はコチラ→❝レッスンや舞台などで聞く用語❞
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【1サウンド】
〇Step ステップ・・・ボール部で床を打つ。(体重移動あり、踵は上げる)
〇Ball ボール・・・ボール部で床を打つ。(体重移動なし、踵は上げる)
〇Heel (Heel Drop) ヒール(ヒールドロップ)・・・ヒール部で床を打つ。(ボール部は床に付いている状態から行う)
〇Toe Drop トードロップ・・・踵ついた状態からつま先を落とし、ボール部で床を打つ。
〇Stamp スタンプ・・・足裏全体で床を打つ。(体重移動あり)
〇Stomp ストンプ・・・足裏全体で床を打つ。(体重移動なし、打った後は足を床から離す)
〇Brush ブラッシュ・・・トー部で前方に蹴る。
〇Back Brush=Spank バックブラッシュ/スパンク・・・トーorボール部で打ち戻す。(足を前方に出した状態から行う)
〇Scuff スカッフ・・・ヒール部で前方に蹴る。
〇Dig ディグ・・・ヒール部で床を打つ。(スカッフと違い、前方に振りぬかない)
〇Chug チャグ・・・ヒール部で床を打つ。(ボール部が床についている状態から、前方に少しスライドさせながら行う)
〇Hop ホップ・・・片足で飛び、同じ足のボール部で床を打つ。(踵は上げる)
・Click クリック・・・両足のつま先を上げ、トー部内側どうしを当てる。(ヒールで行う場合もある)
・Leap リープ・・・軸足から反対の足に飛んでボール部で着地する。(踵は上げる)
・Toutch=Tap タッチ/タップ・・・トーorボール部で床を打つ。(重心移動無し)
【2サウンド】
〇Ball Change ボールチェンジ・・・ボール部で交互に床を打つ。(=Step→Step、踵は上げる)
〇Shuffle シャッフル・・・トー部で前方に蹴りだし、トーorボール部で打ち戻す。(=Brush+Back Brush)
〇Flap フラップ・・・トー部で前方に蹴り、蹴った足のボール部で着地する。(2つ目で体重移動、踵上げる)
〇Slap スラップ・・・トー部で前方に蹴り、蹴った足のボール部で床を打つ。(体重移動無し、踵上げる)
〇Pick Up ピックアップ・・・片足で跳び、飛んだ直後にスパンクし、着地する。(踵は上げる)
〇Pull Back プルバック・・・両足で跳び、飛んだ直後にスパンクし、着地する。(踵は上げる)
〇Riff リフ・・・トーorボール部で床を打ち、ヒール部で前方へ蹴りだす。(=Ball or Tap+Scuff)
〇Paddle=Scuffle パドル/スカッフル・・・ヒール部で前方へ蹴りだし、トーorボールで打ち戻す。(Scuff or Dig→Back Brush)
・Stomple ストンプル・・・足裏全体で床を打ち、ボール部で打ち戻す。(Stomp+Back Brush)
・Back Flap バックフラップ・・・ボール部で打ち戻し、ボール部で床を打つ。(Back Brush+Step)
・Push Front プッシュフロント・・・片足or両足で前方に飛び、直後トー部で打ち、ボール部で着地する。(↔Pull Back)
・Over the Top オーバー・ザ・トップス・・・片足を軸足の前にクロスさせ、その足を飛んで乗り越え着地する。(踵は上げる)
【3サウンド】
〇Riffle=Open Third リフル/オープンサード・・・Riff+Back Brush
〇Third=Close Third サード/クローズサード・・・Ball or Tap+Dig+ToeDrop
〇Wing ウィング・・・両足でジャンプし着地する間にトー部で外側に擦り、Back Flap。(擦る音入れて3サウンド、BackFlapは内側に向けて)
〇Draw Back ドローバック・・・Step→Back Brush→Heel Drop(後方に下がりながら行う。何回か連続で行うことが多い)
・Swap スワップ・・・片足でトー部を外側に擦り、Back Brush後、反対の足ボール部で着地する。(片足ウイングの着地入れ替え)
・Real Wing リアルウイング・・・軸足に乗った状態で片足Wingする。
・Crawl クロール・・・Step or Tap+Dig+Toe Drop(外側や内側に移動しながら行ったり、連続で行われることが多い)
【4サウンド】
〇Cramp Roll クランプロール・・・Ball Change→Heel Change(右左右左、左右左右は頻出、いろんなバリエーションがある)
〇Pull Back Separate プルバックセパレート・・・Pull Backを左右交互に行う。(BackBrush右→BackBrush左→着地右→着地左etc...)
・Buffalo バッファロー・・・Leap→Shuffle+Step(最後のStepは後方におく)
【4サウンド以上のステップ】
〇Jack Knife≒Maxie Ford ジャックナイフ/マキシーフォード・・・Lamp→Shuffle→PickUp Change→Step(5s)を左右に繰り返し行うものが一般的だが、片側に移動しながら繰り返すものやPickUpが行われないShuffle+Step→Step or Toe Punchなどもある。
・Riff Walk リフウォーク・・・Riff+Dig+ToeDrop。5サウンドなどもある⇒Riff→Heel→Dig+ToeDrop。
・Wing Separate ウイングセパレート・・・Wingを左右交互に行う。6サウンド。
○Paddlle & Roll パドル&ロール・・・Paddle+Step+Heel。連続して行うことが多い。
・Waltz Crog ワルツクロッグ・・・Step or Leap→Shuffle+BallChange。5サウンド。三拍子で使われる事が多い。
・Ilish アイリッシュ・・・Shuffle→Hop→Step。連続で行われることが多く、リバーダンスで頻繁に見るステップ。
組み合わせは無限大!
実は、難しそうに見えるタップダンスも分解していくと大体これらのステップになります。
タップダンスは一つ一つのステップ(動き)の組み合わせで成り立っているんですね。
冒頭でステップの名前知らなくていいとは言ったんですが、覚えておくと役立つことがあります。
コンビネーションとか振付をやる際に、動きが複雑だったり早かったりで目視で追えない時があります。
そんな時先生が「ここはスタンプじゃなくてステップね」とか言ってくれたりします。
すると、用語を知っていれば“ああ、ベタ足じゃなくてかかと上げとくのか”という具合に理解が早くなるからです。
【コンビネーション、ルーティーンなど】
○Time Step タイムステップ・・・万国共通のルーティーンもあれば、解釈によっては無限にあります。左右交互3小節(もしくは6小節)+ブレイク1小節(左右6小節なら2小節)で繰り返される傾向が多いかもしれません。
○Shim Sham Simmy シムシャムシミー・・・レオナルドリードという方が作ったことで有名なルーティーンで、言葉通りフィナーレでお約束になっています。
○BS Chorus BSコーラス・・・これもシムシャムシミーと同様にフィナーレなどでよく見るステップで、ものすごい速さで合わせたりします。
・Henry Le Tang#1~ ・・・映画「TAP」のサークルシーンではピアノを弾いている方で、特に振付を得意としていたダンサーのルーティーンです。ARTN代表みすみ“smilie”ゆきこさんが継承していることで有名ですが、世界でも1人か2人くらいしか教えていない貴重なルーティーンです。
・Laura ・・・Dr.バスターブラウンのルーティーンで、テンポの速い軽快な音楽に合わせて音数の多いステップが特徴的です。
・Leon Collins#1,2,3,#53・・・アクロバティックなタップが重要視された時代に、よりメロディーを意識したリオンのルーティーンで、特に#53は多くのタップダンサーに親しまれています。
みんなで踊れる!
上のようにタップダンスには伝統的な振付(Routine)があり、ステージのシメに使われたりすることもしばしばあります。
知っていれば言葉が通じなくても一緒に踊る事だってできるんです。みんなで合わせてカッコ良く踊りましょう!